S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<< 2017 >>
プロフィール

藤井あかし

Author:藤井あかし
藤井あかしの個人BLOGです。
BLやいわゆる腐女子系の話題が多いのでご注意ください。

戦国無双の真田兄弟にやられているので、多分その話が多いです。
幸村×信之と
宗茂×信之の
小説を書いたり書かなかったり。

最新記事
リンク
このブログをリンクに追加する
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
月別アーカイブ


スポンサーサイト

   
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
| - | - | page top |

プレゼント

   
昨日、ついったの診断で出た「わたしは、気が向いたら『さりげなくお揃いのアクセサリーをつけている』宗之を描き(書き)ます。もちろんフォロワーさんがかいたっていいのよ」で一つ小話を。

度々書いてる、芸能人の宗兄シリーズで。


==========================


「お前に似合うと思ったんだ」
そう言って渡された小箱には、綺麗なシルバーのネックレスが入っていた。
ずしりと重たい感触と、シンプルだけれど洗練されたデザインのそれに驚きつつも、信之にはそれよりも気になる事が一つ、あった。
「これ、今宗茂がつけてるのと…」
「ああ、お揃いだ」
都内の隠れ家的なレストランの個室で、二人は向かい合っていた。
宗茂が案内する場所はいつもお洒落で洗練されていて、今日のこのフレンチレストランも一日五組しか客を取らない知る人ぞ知る名店だった。出される料理はどれも見目美しく、味も申し分ない素晴らしいものだったが、
(どうも緊張する…)
信之は今でこそ、そこそこ有名なアイドルだが全くの中流家庭の出で、レストランと言えばファミリーレストランだし、フレンチなどこの業界に入るまでお目に掛かった事さえ無かった。好物はスーパーで売ってる一袋三玉入りで二百円もしない、塩焼き蕎麦だ。
反して、最近仕事で知り合ったこの立花宗茂と言う男は江戸時代から続く由緒正しい家系で父は有名役者、母は元モデル、年の離れた兄はファッションデザイナー、と言う何とも華やかな背景を持ち、その本人も長身で容姿端麗、芝居もバラエティも卒なくこなす期待の若手俳優だ。
サラブレッド、とはこういう人の事を言うのだな、と信之は初めて会った時から、その存在感に遠く眩しい物を感じていた。が、当の本人はこの地味な庶民の何が気に入ったのか、初共演の時から何くれとなく信之の世話を焼き、あちこち連れ回すようになった。
今日も宗茂の愛車のレクサスに乗せられ、予約していたらしいこの店に連れて来てもらったのだ。
そうしてメインを食べ終わり、デザートがそろそろ運ばれるであろう頃合いで宗茂が、黒の包装紙に銀のリボンでラッピングされた包みを信之に渡してきた。
渡されたシルバーのネックレスは、男性物のアクセサリーによくある髑髏や龍なんかの厳めしい感じではなく、リング状のペンダントトップに濃い青の宝石が付いた、シンプルかつ印象的なデザインの物だった。よく見ると、有名なブランドの刻印が入っている。
今、宗茂の付けているペンダントとはトップの石が違うが(宗茂のは深い紫だ)、デザインは全く同じでこれではまるで
「ペアアクセみたいになってしまうけど…」
と思わず口に出して言えば、宗茂は満足そうに微笑み
「ああ、そのつもりだ」と言った。
あまりにも自然にそう言われたので、信之は一瞬事態が飲み込めなかったが、その言葉の意味が理解できると、かぁっと頭に血が上った。
「ぺ、ペア、てなんで」
「お前と同じものを持っていたかったんだ」
さらりと返されて、信之は言葉を失う。この宗茂と言う男は、とかく自由で気ままな性格だ。我儘な所もあるのだが本人に全く悪意はなく、恐ろしく整った顔で微笑み、一言、
「頼む」と言われてしまえば、女性は勿論、男だってついつい言う事を聞いてしまう。
勿論、我儘を通してもらう背景には本人の大らかで素直な性格と、気前の良い所が人心を惹き付けていると言う前提がある。
一緒に食事に行けば、いつの間にか支払いは終わっているし、何かの拍子にボソッと言った事や物を覚えていて、次に会う時に用意してくれていたりする。
だから信之だって、貴重なオフの日に朝から急に呼び出されて、ドライブに連れて行かれたり、映画を観に行ったり、と言うのが何回もあったのだがそれでも、
(どうにも憎めない)と思ってしまうのだ。
「ありがとう…けど、これ高いんじゃないのか」
「値段は忘れた。でも、別にそんな気張ったものじゃないさ、気軽に着けてくれたらいい」
「そうなら良いのだけど…でも私に似合うのかな」
信之は普段はアクセサリーなど身に着けない。時計位ならあるが、それとてそんな大したブランドの物でもなく、ただ時計盤が見やすいと言う理由だけで使っている物だ。
「似合うさ、俺が見立てたんだ」
そう言って宗茂は席を立つと、信之の後ろに回り、ペンダントを自ら手に取って信之の首にそうっとそれを回した。金具のカチャカチャとこすれ合う音を頭の後ろで聞きながら、
(なんだか、紳士にエスコートされてる女の人みたいだな)と信之は思う。
プリティウーマンとか言う映画にこんなシーンがあった気がする、と信之はそわそわしながら宗茂のそれが終わるのを待った。
「お前、あまりアクセサリーを着けないだろう?」
「ああ…仕事で着けたりはするけど、自分では持ってない」
「だから、買ったんだ」
「え?」
「アクセサリーを滅多に着けもしない、持ってもいないお前が唯一持っているのがこれで、それは俺と揃いの、俺がプレゼントしたものだ」
最高だな、と楽しそうに言う宗茂の言葉に何故か胸が逸った。
こんな事をこの顏で言われたら大概の女性は参ってしまうだろう、多分。
その時、宗茂の指が信之のうなじに触れた。掠めるように、けれど浮き出た筋を辿る様にはっきりと。
背筋が震えた。悪寒ではない、けれど胸がきゅ、と引き絞られる気持ちがした。
思わず振り返ると、宗茂は信之の顔のすぐ近くで綺麗に笑い
「ああ、すまん。手が滑った」と言った。
「あ、ああ…」
そうして少し離れた所に立ち、ああ、よく似合ってる、と満足げに頷く。
信之はぎこちなく礼を言い、密かに深呼吸した。
(何をときめいているんだか)
相手は男で、人を驚かすのが好きな性格なのだ。他意はない筈だ。
その後、この店自慢のチョコレートケーキが運ばれてきて、二人は再び向かい合って、それを食べ出した。本場フランスより取り寄せたと言うチョコのケーキは、濃厚でとても美味しかったが、信之はやはりどうにも落ち着かなかった。
それはどちらかと言うと、店の雰囲気や料理よりも多分に目の前にいる男のせいなのだとは思うけれど。



=============================


今、気づいたけどさり気なくペア、ではないね。
さり気なくセクハラはしてるけどね…


拍手ありがとうございました!!(◉///◉)



スポンサーサイト
| comments(0) | trackbacks(0) | page top |


この記事のトラックバックURL:
http://sarudoriru.blog21.fc2.com/tb.php/27-9ca7db1f
<< NEW | TOP | OLD>>
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。