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藤井あかし

Author:藤井あかし
藤井あかしの個人BLOGです。
BLやいわゆる腐女子系の話題が多いのでご注意ください。

戦国無双の真田兄弟にやられているので、多分その話が多いです。
幸村×信之と
宗茂×信之の
小説を書いたり書かなかったり。

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宗兄小ネタ(正直者の水)

   
これはさる徳の高いお坊様が念を込めた、有難い酒なんだと宗茂が盃を傾けつつ、言った。
「念?どのような念なのだ?」
信之が聞き返せば、宗茂はにやりと笑い
「聞きたいか」
「ああ、まぁそれは」
信之がそう答えると、宗茂は得意そうに顎を上げ
「これはな、飲んだ者がその後、本当の事しか話せなくなる念を掛けたのだ」
「本当の事?」
「ああ、嘘が付けなくなると言う事だ」
「はぁ」
信之は思わず、自分の手の中の盃を覗き込む。今日、宗茂が上機嫌で持ち込んできた徳利から注がれたその透明な液体は、どう見ても飲んでも普通においしい酒だった気がするが。
「まぁ私は、普段からあまり嘘はつかぬが」
「そうかな」
「どういう意味だ」
「嘘はつかぬが、案外、正直でもないぞ」
「慮外な」
「ではこれに答えられるか?信之」
「なんだ」
「俺をどう思っている?」
問われて、信之は言葉に詰まる。目の前には楽しげに笑み含んだ宗茂の顔があり、その視線から信之は思わず目を逸らす。
さぁどうなんだ?と宗茂のからかうような声が聞こえ、信之は顏を背けたまま
「そんな事、…解ってるだろうに」
「いや、解らないな。お前の口からはっきり聞きたい」
口を押さえて俯いてしまった信之に、宗茂はずい、と身を寄せる。
「俺は、お前が、好きだ」
そう囁かれて、信之が息を詰める。
「さぁ、次はお前の番だ」
信之はしばし、金魚の様に口をぱくぱくと開けたり閉じたりしていたが、不意に手を伸ばして宗茂の着物の襟をぐい、と引っ張り、自分の方に引き寄せた。
そうして、宗茂の耳元で何事かぽそぽそと囁く。
聞いた宗茂は、うう、と顔を真っ赤にして俯く信之の肩を抱いて、満足げに笑った。
「霊験あらたかだな」


==============================


と言いつつ、ただの酒なんですけどね。
真に受けちゃう兄上。もちろん宗茂は後で怒られる。



拍手ありがとうございました!!
読んで戴けて大感謝です!!!


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